仙台で飲む和菓子「九重」を九重本舗玉澤本店で買ってきた!値段や日持ち、食べ方や飲み方、味や口コミレビュー、アクセスや駐車場情報も解説!【宮城県】

仙台の街を歩いていると、冬の澄んだ空気の中に、どこか懐かしい香りが漂ってくる瞬間がある。和菓子の香りだ。仙台といえば「萩の月」や「ずんだ餅」が全国的に知られているが、実はこの街には、百年以上愛されてきた“飲む和菓子”がある。それが、九重本舗玉澤の代表銘菓「九重(ここのえ)」である。SNSでは「仙台のレトロ和菓子」「飲む和菓子」「九重本舗玉澤 九重」「九重 飲み方」「九重 値段」「九重 口コミ」などの検索が増えており、若い世代の間でも再び注目を集めているようだ。
九重は、細かなあられに柚子やぶどうの糖衣をまとわせ、お湯や水を注ぐと色と香りが立ち上がる不思議な和菓子飲料だ。まるで粉末ジュースのようでありながら、和菓子らしい上品さを失わない。明治天皇に献上された歴史を持ち、仙台の老舗・玉澤の屋号の由来にもなった特別な菓子である。
そんな九重を、どうしても本店で買いたいと思った。理由は単純で、九重は“買う体験そのもの”が価値を持つ菓子だからだ。玉澤本店は、延宝3年(1675年)創業の仙台藩御用菓子司をルーツに持つ老舗。店内には九重のほか、ゆべしや水羊羹など、仙台の菓子文化を支えてきた品々が並ぶ。
九重はオンラインでも購入できるが、やはり本店で手に取ると、その歴史の重みが違う。箱の中に詰まった色とりどりの粒、湯を注ぐと立ち上がる香り──それらを想像しながら、私は九重本舗玉澤本店へ向かった。仙台でしか味わえない“飲む和菓子の旅”が、ここから始まる。
参考
石橋幸作「明治時代の菓子屋の変遷」(上)、『仙台郷土研究』18巻4号、1958年10月。
大山勝義『みちのくの菓匠たち 回顧五十年史』、東北菓子食料新聞社、1973年。
目次
九重とは
九重(ここのえ)は、仙台を代表する伝統和菓子であり、同時に“飲む和菓子”という独自のスタイルを持つ稀有な存在である。細かなあられに柚子・ぶどう・挽き茶などの糖衣をまとわせ、器に入れてお湯や水を注ぐと、糖衣が溶けて鮮やかな色と香りが広がり、あられが浮かび上がる。まるで和のフロートのような視覚的楽しさがあり、飲み物でありながら和菓子でもあるという二重性が魅力だ。
現在はゆずとぶどうが主力で、挽き茶は原材料不足のため販売休止中になっていた。九重は“写真映えする和菓子”としてSNSでも人気が高く、若い世代からも再評価されている。

九重の歴史
九重の歴史は明治34年(1901年)に遡る。明治天皇が仙台行幸の際、玉澤が創製中だった菓子を献上したところ、その香りと味を大いに気に入られた。随行していた東久世通禧公が、万葉歌「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重に匂ひぬるかな」にちなみ、菓名を「九重」と命名したそうだ。
玉澤は延宝3年(1675年)創業の仙台藩御用菓子司をルーツに持ち、仙台駄菓子の文化を支えてきた老舗。九重はその象徴的存在であり、仙台の歴史とともに歩んできた銘菓である。
九重の値段と種類

九重は用途に合わせて複数のサイズが用意されている。
- 10本入り(ゆず6・ぶどう4):1,836円(税込)
- 120g 2本入(ゆず・ぶどう):1,620円(税込)
- 250g 2本入(ゆず・ぶどう):3,240円(税込)
挽き茶は現在販売休止中。 ギフトとしても人気が高く、仙台土産としても選ばれている。
九重の日持ち(賞味期限)と保存方法
九重は、仙台土産として持ち帰りやすい和菓子飲料であり、常温保存が可能という点が大きな魅力である。賞味期限は商品サイズによって多少異なるが、賞味期限は60日程度が確保されている。和菓子でありながら飲み物として楽しめる九重は、砂糖を主体とした糖衣でコーティングされているため、湿気を避ければ品質が安定しやすい。
保存方法はシンプルで、直射日光・高温多湿を避けて常温保存すればよい。特にゆずやぶどうの九重は香りが命であるため、冷蔵庫に入れると香りが飛びやすく、常温保存のほうが風味が保たれるという。旅行中に持ち歩く場合も、バッグの中に入れておけば問題ない。
開封後は、できるだけ早めに使い切るのが理想だ。九重は湿気を吸うと糖衣が溶けやすくなるため、開封後は密閉容器に移すと安心である。特に夏場は湿度が高くなるため、保存場所には注意したい。
仙台土産として贈る場合も、賞味期限が長いため相手に気を遣わせない。 「九重 日持ち」「九重 賞味期限」「九重 保存方法」といった検索が多いのも納得で、旅行者にとって扱いやすい和菓子である。
参考
九重(箱詰 一杯分[15g]10本詰/ゆず6・ぶどう4) | 九重本舗玉澤
九重の飲み方・食べ方
九重の魅力は、なんといっても飲み方・食べ方の自由度の高さにある。基本の飲み方は、器に九重を入れ、熱湯を注ぐだけ。ゆずなら黄金色の香りが立ち上がり、ぶどうなら淡い紫が広がる。あられがふわりと浮かび上がる様子は、まるで和のフロートのようで、視覚的にも楽しい。
冷たい飲み方も人気で、冷水や炭酸水(ソーダ割り)を注ぐと、九重の香りがより爽やかに引き立つ。特にゆずは炭酸との相性が良く、夏場には「九重ソーダ」がSNSで話題になるほどだ。
さらに、九重はお酒との相性も抜群である。 ・ハイボールに入れると香りがふわりと広がる ・スパークリングワインに入れると華やかなカクテルに変身 ・焼酎のソーダ割りに入れると香りのアクセントに
和菓子でありながら、カクテルの素材としても成立するのが九重の面白さだ。
食べ方としては、アイスクリームやヨーグルトにかけるアレンジも人気なようだ。糖衣が溶けてソースのようになり、あられの食感がアクセントになる。 「九重 飲み方」「九重 アレンジ」「九重 ソーダ」「九重 カクテル」といった検索が増えているのも、こうした多彩な楽しみ方が理由だ。
仙台のどこで買える?仙台駅・空港・百貨店の販売状況
九重は仙台の老舗・九重本舗玉澤の代表銘菓であり、仙台市内の複数の店舗で購入できる。もっとも確実なのは 九重本舗玉澤 本店(大町) で、ゆず・ぶどうの九重が常時揃っている。
仙台駅 仙台駅構内の土産店でも九重を取り扱っている店舗が多く、旅行者が最も購入しやすい場所である。特に「おみやげ処せんだい」や駅ビル内の和菓子売り場では、季節を問わず九重が並ぶことが多い。
仙台空港 仙台空港の土産店でも九重の取り扱いがある。ゆず・ぶどうの2種が中心で、帰りの飛行機前に購入する旅行者も多い。
百貨店(仙台三越・藤崎) 仙台三越・藤崎の和菓子売り場でも九重を販売している。ギフト用の箱入りが揃っており、贈答品として購入する地元客も多い。
九重は霜ばしらほど入手困難ではなく、仙台市内では比較的安定して購入できる。 「九重 仙台駅」「九重 どこで買える」「九重 空港」などの検索が多いのも、旅行者にとって買いやすい仙台土産として定着している証拠だ。
東京で九重は買えるのか
九重は仙台銘菓であるため、東京に常設店舗はない。 しかし、以下の場所では 期間限定の催事・物産展 で購入できることがある。
- 日本橋三越本店(東北物産展)
- 銀座三越(催事)
- 高島屋(日本橋・新宿)
- 宮城ふるさとプラザ(池袋)
特に宮城ふるさとプラザは、仙台銘菓の取り扱いが多く、九重が入荷することもある。
また、九重は 公式オンラインショップ で購入できるため、東京在住でも比較的入手しやすい。 ただし、挽き茶は現在販売休止中で、ゆず・ぶどうのみの販売となっている。
「九重 東京」「九重 物産展」「九重 通販」といった検索が多いのは、東京でも人気が高い証拠だ。 催事情報は不定期のため、確実に買いたい場合は公式サイトのチェックが欠かせない。
実際に本店で買ってみた
広瀬通りを歩き、大町の静かな街並みに入ると、九重本舗玉澤本店の落ち着いた佇まいが見えてくる。周辺のサンモールや一番町はオフィス街。文化横丁など居酒屋の街並みも混在している空間に、ガラス張りのオシャレな外観の和菓子屋が見えてくる。ガラス越しに見える店内は明るく、老舗らしい品格が漂っている。扉を開けると、ふわりと和菓子の香りが広がり、どこか懐かしい気持ちになる。
店内には、九重の箱が整然と並び、ゆずとぶどうの色鮮やかなパッケージが目を引く。スタッフの方は丁寧で、九重の歴史や飲み方を優しく説明してくれた。「お湯でも炭酸でも美味しいですよ」「最近はアイスにかける方も多いんです」と、地元の人ならではの楽しみ方も教えてくれる。
箱を手に取ると、思った以上に軽い。 しかし、その軽さの中に百年以上の歴史が詰まっていると思うと、不思議な重みを感じる。レジ横には杜のゆべしや霜ばしらも並び、仙台の菓子文化の奥行きを感じさせる。
購入後、店を出て大町西公園のベンチに腰掛け、九重の箱をそっと開けてみた。色とりどりの粒が並ぶ姿は、まるで宝石箱のようだ。湯を注ぐ瞬間を想像するだけで、旅の高揚感がふわりと胸に広がる。
九重は、ただ買うだけではなく、“買う体験そのもの”が旅の記憶になる和菓子だと実感した。
参考
九重本舗玉澤 本店へのアクセス・駐車場情報
所在地:宮城県仙台市青葉区大町2丁目14-18
営業時間:10:00〜
定休日:不定休
電話番号:022-263-3000
本店は広瀬通り沿いにあり、仙台駅から徒歩15〜20分ほど。 地下鉄東西線「大町西公園駅」からは徒歩5分とアクセスが良い。
店の周囲は落ち着いた街並みで、老舗の風格が漂う。 店内は明るく、九重のほか、ゆべし・水羊羹・季節の和菓子が並び、仙台の菓子文化の奥行きを感じさせる。
駐車場:店舗前に専用駐車場はないため、近隣のコインパーキングを利用するのが確実。 近くの南町通りや広瀬通り沿いには複数のパーキングがあり、車での来店も難しくない。
九重の口コミや味レビュー
九重を器に入れ、熱湯をそっと注ぐ。 その瞬間、ゆずの香りがふわりと立ち上がり、湯気の向こうに淡い黄金色が広がっていく。まるで冬の朝、霜が陽に溶けていくような静かな変化だ。ぶどうなら、紫がゆっくりと溶け出し、器の中に小さな夕暮れが生まれる。
糖衣が溶けると、あられがふわりと浮かび上がる。 この“浮遊感”こそ、九重の最大の魅力だ。 湯の中で踊るあられは、まるで雪が風に舞うようで、見ているだけで心がほどけていく。
口に含むと、まず香りが広がる。 ゆずは清々しく、ぶどうは柔らかく甘い。 飲み物でありながら、和菓子らしい上品さがあり、砂糖の甘さが舌にやさしく残る。あられが時折カリッと音を立て、食感のアクセントになるのも楽しい。
口コミには「懐かしい」「上品な甘さ」「香りが良い」という声が多い一方で、「甘い」「量が少ない」という意見もある。しかし、九重は“飲み物としての満足感”ではなく、“香りと色を楽しむ和菓子”である。湯を注ぐ瞬間から、香りが立ち上るまでの時間そのものが、九重の味わいの一部なのだ。
仙台の冬の空気をそのまま飲み物にしたような、静かで美しい一杯。 九重は、まさに“飲む和菓子”という言葉がふさわしい。
仙台のおすすめ和菓子・スイーツも紹介
九重を求めて仙台の街を歩いていると、この土地にはまだまだ語るべき甘味文化が息づいていることに気づかされる。仙台は「萩の月」だけの街ではない。武家文化と城下町の歴史を背景に、素朴でありながら奥深い和菓子が数多く残されている。九重を手にした旅人なら、ぜひ合わせて巡りたい味がある。
まず紹介したいのは、仙台の伝統を象徴する仙台駄菓子。 黒砂糖を使った素朴な甘さ、色とりどりの落雁、ねじり飴、豆菓子などどれも飾り気がないのに、どこか懐かしい。仙台駄菓子は、江戸時代に仙台藩の御用菓子司が作り始めたもので、玉澤のルーツとも深くつながっている。九重の“あられの浮遊感”に心を動かされた人なら、この駄菓子の素朴な甘さにもきっと惹かれるはずだ。
次に、仙台の味を語るうえで欠かせないのが 仙台味噌。 甘味とは少し離れるように思えるが、実は仙台味噌は和菓子にも使われることがある。味噌せんべい、味噌ゆべし、味噌まんじゅう──味噌の塩味と甘味が絶妙に調和し、仙台ならではの深いコクが生まれる。特に味噌ゆべしは、九重本舗玉澤でも人気の高い一品で、もちもちとした食感と味噌の香りが後を引く。
さらに、仙台の甘味文化を語るなら 白松がモナカ本舗 も外せない。 小豆・胡麻・栗など、素材の味を生かしたモナカは、仙台の家庭で長く愛されてきた“生活の菓子”。九重の華やかさとは対照的に、日常に寄り添う素朴な味わいが魅力だ。
そして、仙台といえばずんだ餅。 枝豆の香りと甘さが広がるずんだは、仙台の食文化を象徴する味。ずんだ茶寮の「ずんだシェイク」は、和菓子と洋の感覚が融合した新しいスイーツとして全国的に人気を集めている。
こうして見ていくと、仙台は“甘味の宝庫”である。 九重のような歴史ある和菓子から、仙台味噌を使った菓子、駄菓子、ずんだまで、味の層が豊かに重なり合っている。九重をきっかけに、仙台の甘味文化を巡る旅に出るのも良いだろう。
まとめ
九重を求めて歩いた仙台の街は、想像以上に奥深い甘味文化の層を持っていた。九重本舗玉澤本店の静かな佇まい、店内に漂う和菓子の香り、箱を手に取ったときの軽さと歴史の重み、そのすべてが、九重という和菓子飲料の特別さを物語っていた。
九重は、ただの粉末ジュースではない。 それは、仙台藩御用菓子司の技を受け継ぎ、明治天皇に献上され、万葉歌にちなんで名付けられた“飲む文化財”である。湯を注ぐと香りが花開き、あられがふわりと浮かび上がる。その瞬間、器の中に小さな風景が生まれる。ゆずなら冬の朝の光、ぶどうなら夕暮れの紫──九重は、香りと色で季節を描く和菓子だ。
口コミには「懐かしい」「香りが良い」「上品な甘さ」という声が多い一方で、「甘い」「量が少ない」という意見もある。しかし、九重は“飲み物としての満足感”ではなく、“香りと時間を味わう菓子”である。湯を注ぐ瞬間から、香りが立ち上るまでの静かな時間こそが、九重の本質なのだ。
そして、九重を通して見えてきたのは、仙台という土地が持つ豊かな菓子文化である。仙台駄菓子、味噌ゆべし、白松がモナカ、ずんだ餅──どれも歴史と土地の記憶を宿した味ばかりだ。九重はその中でも、香りと色で季節を描く特別な存在であり、仙台の文化そのものを飲むような体験を与えてくれる。
旅の終わりに九重を一杯飲むと、仙台の冬の空気が胸の奥に静かに残る。 九重は、仙台が生んだ小さな奇跡であり、これからも多くの人の記憶に寄り添い続けるだろう。
投稿者プロ フィール

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地域伝統文化ディレクター
宮城県出身。京都にて老舗和菓子屋に勤める傍ら、茶道・華道の家元や伝統工芸の職人に師事。
地域観光や伝統文化のPR業務に従事。
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