【宮城県石巻市】伝統行事「石巻川開き祭り」を訪ねるin日和山・黄檗海門寺・重吉神社・普誓寺
石巻川開き祭りは、北上川の治水と港開削に尽力した川村孫兵衛を讃える供養祭として始まり、現在は灯ろう流しや花火を通じて命を慈しむ祈りの行事として継承されている。黄檗宗海門寺の川施餓鬼法会を源流に、石巻仏教会が供養を担う。日和山からの眺望と祭りの光景は、石巻の歴史と文化の深さを物語る。
【宮城県仙台市】希少!国指定芸能「秋保の田植踊」を楽しむin秋保大滝不動尊
仙台市秋保町に伝わる「秋保の田植踊」は、春の秋保神社例祭で奉納される農耕儀礼の舞。仏教的詞章や修験道の所作が随所に見られ、五穀豊穣と地域の安寧を祈る芸能として今も継承されている。国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録。土地の信仰と暮らしが融合した祈りのかたちが、舞に宿っている。
【宮城県栗原市】希少!国指定芸能「小迫の延年」を楽しむin白山神社・金成春まつり・坂上田村麻呂
私は地域文化ライターとして、土地に根ざした芸能や信仰のかたちを探り、現地の空気を吸いながら言葉にして伝える仕事をしている。制度や建築では見えてこない、暮らしの中に息づく文化の輪郭──それは、舞の一挙手一投足や、祈りの声に […]
【宮城県石巻市】雄勝法印神楽を楽しむin第46回石巻地方神楽大会2025・演目「所望分」など
私は地域文化ライターとして、日本各地に根ざす風土と暮らしの関係を探り、現地の空気を吸いながら言葉にして伝える仕事をしている。制度や型の踏襲だけでは見えてこない、暮らしの中に息づく文化のかたち──それは、祭礼の舞や神話の語 […]
【宮城県大崎市】日本で唯一の伊達騎馬武者行列を再現した「政宗公まつり」を訪問in岩出山
岩出山に息づく伊達文化──政宗公まつりと信仰・手仕事の風景を歩いて 2025年9月14日(日)、私は宮城県大崎市岩出山を訪れた。目的は「政宗公まつり」。戦国の英雄・伊達政宗がかつて居城を構えたこの地で、彼の足跡を辿る祭り […]
【宮城県大崎市】東北最大の互市「鹿島台互市」を訪ねるin鹿島台昭和通り
鹿島台互市──市が立つ町に息づく、東北最大の市の記憶 宮城県大崎市鹿島台で毎年春と秋に開かれる「鹿島台互市(かしまだいたがいち)」は、東北最大級の規模を誇る伝統の市である。互市とは「互いに物を持ち寄って売買する市」を意味 […]
【宮城県大崎市】日本最大のこけし祭事「全国こけし祭り」を訪ねるin鳴子温泉郷
宮城県大崎市鳴子温泉郷で開催される全国こけし祭りは、湯治文化とともに育まれた手仕事の祭典。木地師から工人へと受け継がれた技と心が、こけしや鳴子漆器に宿る。絵付け体験や供養祭、こけし柄の浴衣パレードを通じて、鳴子の文化は今も町の空気の中で息づいている。木と湯と人の記憶が交差する、祈りと暮らしの祭り。
【宮城県加美町】670年続く「火伏せの虎舞|初午まつり」は誰がなんのためにつくった?歴史や由来、いつから始まったのか、発祥地の中新田・多川稲荷神社をたずねる
宮城県加美町中新田に伝わる「火伏せの虎舞」は、約650年前から続く伝統芸能。奥羽山脈から吹き下ろす強風による大火を鎮めるため、中国の故事「雲は龍に従い、風は虎に従う」に倣い始まったとされます。毎年4月29日の初午まつりで奉納され、屋根に登った虎が勇壮に舞う姿は圧巻。宮城県指定無形民俗文化財として地域の誇りを今に伝える祭りです。