日本各地に息づく伝統工芸は、地域の風土や歴史、職人の技が織りなす文化の結晶です。漆器、染織、陶芸、木工など、世代を超えて受け継がれてきた手仕事の魅力を紹介します。素材の選定から仕上げまで、丁寧に作られた工芸品は、暮らしに彩りと深みを与えてくれます。地域ごとの特色や技法の違いにも注目し、伝統工芸の奥深さを探ります。

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【宮城県栗原市】日本最古の染色方法「正藍冷染」の読み方・由来を訪ねるin愛藍人・文字

宮城県栗原市の文字地区に伝わる日本最古の染色技法「正藍冷染(しょうあいひやぞめ)」を訪ね、藍玉づくりや自然発酵による染めの工程を体験。季節と人の手が織りなす暮らしの記憶に触れ、藍の青に宿る栗原の風土と文化の深さを紀行文で丁寧に紹介します。藍染の魅力と地域の営みを知る旅に。

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【宮城県仙台市】日本三大駒の1つ「木下駒」を訪ねるin陸奥国分寺薬師堂

祖母の家の神棚の脇に、黒地に赤と白の模様が描かれた小さな木馬が飾られていた。子どもの頃はそれが何なのか分からず、ただ「かわいい馬」と思っていたが、ある日祖母が「これは木下駒っていうの。仙台のものだよ」と教えてくれた。さら […]

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【宮城県大崎市】火伏せ文化「釜神様」を訪ねて醸室(かむろ)へin古川・栗原市

宮城県大崎市に根づく火伏せの神「釜神」。古川の釜神神社や加美町の虎舞、栗原市の火伏せ祭りなど、地域に息づく火を祀る文化を探訪。芹沢銈介が魅了された民芸としての釜神の美しさにも触れ、宮城北部・岩手南部に広がる火伏せ信仰の背景を丁寧に考察。地域文化の奥深さと祈りのかたちを記録する。

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【宮城県仙台市】郷土玩具「仙台張子」を訪ねるinこけしのしまぬき・本郷だるま屋

紙の命を宿す──仙台張子と出会う旅 京都に住む私の机には、伏見人形のほていさんが鎮座している。ぽってりとした体に福々しい笑顔。子どもの頃から見慣れたその姿は、私にとって「郷土玩具」の原風景だ。だが、地元・宮城県にも同じよ […]

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【宮城県加美町】伝統工芸「中新田刃物」を訪ねるin中新田町・石川刃物製作所

包丁を買いに加美町へ──目的は「道具」ではなく「文化」 加美町に包丁を買いに行った──それだけ聞くと、少し不思議に思われるかもしれない。だが、私にとってそれは単なる買い物ではなかった。目的地は「石川刃物製作所」。宮城県加 […]

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【宮城県大崎市】日本最大のこけし祭事「全国こけし祭り」を訪ねるin鳴子温泉郷

湯けむりの立ちのぼる山あいの町、宮城県大崎市鳴子温泉郷。ここでは、木と湯と人の記憶が交差するように、手仕事の文化が静かに息づいている。私は2025年秋、全国こけし祭りと鳴子漆器展を訪れた。こけし供養祭への参列、工人による […]

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【宮城県仙台市】伝統工芸「作並こけし」絵付け体験記in作並温泉

仙台市の奥座敷、作並温泉。広瀬川の源流が流れるこの静かな温泉郷は、古くから湯治場として親しまれてきた土地だ。山あいに抱かれた町には、どこか懐かしい空気が漂っている。私は地域文化ライターとして、土地に根ざした技や物語を探し […]

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【宮城県大崎市】伝統工芸「岩出山・しの竹細工」体験記

地域文化ライターとして、なぜ“竹”に惹かれたのか 地域文化を追いかけて旅をする中で、私はいつも「なぜこの土地にこの技が根付いたのか?」という問いを胸に歩いている。今回訪れたのは、宮城県大崎市岩出山。かつて伊達政宗が居城を […]

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【宮城県大崎市】伝統工芸「鳴子漆器」漆塗体験in佐藤漆工房・鳴子中山平温泉

宮城県大崎市鳴子温泉郷は、温泉・こけし・漆器が息づく文化の里。築190年の古民家「佐藤漆工房」で漆塗り体験を通じて、職人の技と土地の記憶に触れる。湯治文化と工芸が融合する鳴子の魅力を、地域文化ライターが丁寧に綴る紀行文。

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【宮城県大崎市】伝統工芸「鳴子こけし」絵付け体験記in日本こけし館

宮城県大崎市鳴子温泉は湯治文化と伝統工芸が息づく町。鳴子こけしは最古の系統を持ち、絵付け体験では職人の技と文化に触れられる。日本こけし館での体験レポートとともに、こけしの歴史・世界的評価・地域とのつながりを丁寧に綴る。温泉とこけしの魅力を味わう旅。

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