地域文化旅/訪問・体験記
【宮城県仙台市】日本最古の牛タン「味太助(あじたすけ)」をたずねるin青葉区・味太助本店

仙台牛タンは、戦後の進駐軍が残した牛タン・ホルモンを炭火で焼いて食べたことから始まった、日本独自の食文化。発祥の店「味太助」では、厚切りの牛タンと麦飯、テールスープが定番。仙台の炉端焼き文化や都市の品格を感じるサロン的空間も魅力。牛タンの歴史と仙台の風土を味わう紀行文。

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地域文化旅/訪問・体験記
【宮城県仙台市】日本最古の権現造で国宝「大崎八幡宮」の由来をたずねる|見どころや歴史、どんと祭、伊達政宗との関係について

宮城県仙台市の大崎八幡宮は、日本最古の権現造り社殿を持つ国宝であり、安土桃山時代の建築様式を今に伝える唯一の遺構。伊達政宗が都市の守護神として旧大崎郡から遷座させた歴史を持ち、信仰・建築・都市構想が交差する場所。参拝体験とともに、その語源や由来、政宗との関係、建築様式の意味を丁寧に紐解く紀行文。

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地域文化旅/訪問・体験記
【宮城県気仙沼市】難読地名「五駄鱈」の読み方・由来語源・伝説をたどる旅

宮城県気仙沼市の五駄鱈(ごだんたら/ごんだら)は、巨大な鱈の化身と娘の恋にまつわる民間伝承が地名に刻まれた場所。五駄分の重さの鱈を運んだ記憶や「鱈婿入」譚との関連も語られ、海と山、異界と現実が交差する民俗的感性が息づく。地名が物語を語り続ける静かな集落。

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地域文化旅/訪問・体験記
【宮城県丸森町】難読地名「筆甫」の読み方・由来語源をたどる旅in八雲神社・筆神社

地名は、土地の記憶を編み込んだ器だ。私は地域文化を記録する仕事をしている。各地の地名の由来や伝承、神社の祭神、産業の背景を掘り下げ、現地の空気を感じながら文章にする──それが私の旅のかたちだ。 今回訪れたのは、宮城県南部 […]

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地域文化旅/訪問・体験記
【宮城県大崎市】難読地名「荒脛巾」の読み方・由来・語源をたどる旅in岩出山の荒脛巾神社

宮城県大崎市岩出山の荒脛巾(あらはばき)は、足の神・境界の神として信仰される荒脛巾神に由来する地名。田んぼの真ん中に立つ荒脛巾神社は、農作物を見守るように鎮座し、軒下には脛巾が奉納される。社のまわりには風除けの木々が植えられ、地域の人々が神様を寒さから守るように育ててきた、祈りと風土が交差する場所。

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地域文化旅/訪問・体験記
【宮城県東松島市】難読地名「野蒜」の読み方・由来語源をたどる旅in野蒜海岸・野蒜築港が作られたらどうなっていた

宮城県東松島市の難読地名「野蒜(のびる)」は、野草の蒜に由来する説がある。背後には仙台湾沿いに延びる貞山運河が流れ、江戸期の舟運と灌漑の記憶が刻まれている。明治期には野蒜築港という国家プロジェクトも構想され、地名には野草・水路・未完の夢が重層的に息づいている。

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地域文化旅/訪問・体験記
【宮城県気仙沼市】難読地名「鮪立」を訪ねるin唐桑半島・鮪立大漁唄込

鮪立の読み方 鮪立は「しびだち」と読む。 地名には、土地の記憶と人々の営みが凝縮されている。私はその奥行きを探るために、各地を歩いている。とりわけ難読地名には、語られずに残された物語が潜んでいることが多い。宮城県気仙沼市 […]

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地域/伝統行事
【宮城県石巻市】伝統行事「石巻川開き祭り」を訪ねるin日和山・黄檗海門寺・重吉神社・普誓寺

石巻川開き祭りは、北上川の治水と港開削に尽力した川村孫兵衛を讃える供養祭として始まり、現在は灯ろう流しや花火を通じて命を慈しむ祈りの行事として継承されている。黄檗宗海門寺の川施餓鬼法会を源流に、石巻仏教会が供養を担う。日和山からの眺望と祭りの光景は、石巻の歴史と文化の深さを物語る。

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地域文化旅/訪問・体験記
【宮城県栗原市】難読地名「一迫」の読み方・語源由来を訪ねるin栗駒山・一迫町

一迫の読み方 一迫は「いちはさま」と読む。 地名には、土地の記憶と祈りが刻まれている。とりわけ難読地名には、語られずに残された物語が潜んでいることが多い。ゆえに私は、地名の源流を探ることにこそ意味があると考えている。語源 […]

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地域文化旅/訪問・体験記
【宮城県仙台市】伝統行事「広瀬川の灯ろう流し」を訪ねるin若林区・宮沢橋

宮城県仙台市の広瀬川灯ろう流しは、江戸時代の飢饉供養に始まり、黄檗宗の川施餓鬼法会を源流とする祈りの行事。木魚読経が響く川辺で、灯ろうに込めた願いが水面を流れる。震災の記憶や命への慈しみが交差する、仙台市民が数百年守り続ける尊い文化の記録。

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