【宮城県】東北を代表する発酵の町「大崎市」鬼首の発酵食品文化を訪ねるin鳴子温泉・どぶろく・鳴子温泉ブルワリー
「発酵」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。味噌、醤油、漬物──日本人の食卓に欠かせない存在でありながら、その正体はどこか曖昧で、目に見えないものでもある。だが、発酵とは、微生物と人間が共に生きる営みであり、土地の風土と […]
【宮城県】東北初ジビエの郷「大崎市」の食文化を訪ねるinあ・ら・伊達な道の駅・鬼首「大久商店」の熊肉そば
宮城県大崎市では、増え続けるシカやイノシシなどによる農作物被害を背景に、駆除された命を無駄にせず食文化へと活かす「ジビエの郷おおさき」構想が始動しました。東北初のジビエ加工施設を整備し、衛生管理を徹底したイノシシ肉を商品化。鬼首の大久商店では熊肉そば、道の駅ではイノシシ加工品が提供され、地域ブランド「大崎ジビエ」として観光や学校給食にも展開。自然と人の共生を目指す持続可能な食文化の挑戦です。
【宮城県】日本一地酒がうまい県の秘密とは──宮城・純米酒の聖地を訪ねるin大崎市新澤酒造
宮城県は日本で唯一「純米酒の県」を宣言した地。世界農業遺産・大崎耕土の水と伝説の米ササニシキを使い、純米酒造りにこだわる新澤醸造店を訪ね、「愛宕の松 特別純米」の魅力を探る。米・水・技術が揃った宮城の地酒は、なぜ“外れがない”のか──地域文化に根ざした酒造りの背景を、現地体験とともに丁寧に綴る紀行文。
【宮城県仙台市】日本で唯一雅称がある都市「杜の都仙台」と由来語源・発祥地を訪ねるin定禅寺通り・大崎市
都市の魅力は、建物や人の賑わいだけでは語り尽くせない。私は地域文化を記録する仕事をしているが、都市の「緑」が語る物語に惹かれることがある。今回訪れたのは、宮城県仙台市──「杜の都」という日本唯一の雅称を持つ都市だ。 「杜 […]
【宮城県大崎市】日本初の学問所建築「有備館(ゆうびかん)」を訪ねるin岩出山
宮城県大崎市岩出山にある有備館は、仙台藩が元禄5年に設けた日本最古の学問所建築。藩士教育の場として書院造の講義室と池泉回遊式庭園が融合した空間は、江戸期の教育思想を今に伝える。伊達政宗ゆかりの岩出山に建てられた背景や、仙台藩が教育に力を注いだ理由を探る紀行文。
【宮城県仙台市】日本最古の権現造で国宝「大崎八幡宮」の由来をたずねる|見どころや歴史、どんと祭、伊達政宗との関係について
宮城県仙台市の大崎八幡宮は、日本最古の権現造り社殿を持つ国宝であり、安土桃山時代の建築様式を今に伝える唯一の遺構。伊達政宗が都市の守護神として旧大崎郡から遷座させた歴史を持ち、信仰・建築・都市構想が交差する場所。参拝体験とともに、その語源や由来、政宗との関係、建築様式の意味を丁寧に紐解く紀行文。
【宮城県大崎市】難読地名「荒脛巾」の読み方・由来・語源をたどる旅in岩出山の荒脛巾神社
宮城県大崎市岩出山の荒脛巾(あらはばき)は、足の神・境界の神として信仰される荒脛巾神に由来する地名。田んぼの真ん中に立つ荒脛巾神社は、農作物を見守るように鎮座し、軒下には脛巾が奉納される。社のまわりには風除けの木々が植えられ、地域の人々が神様を寒さから守るように育ててきた、祈りと風土が交差する場所。
【宮城県大崎市】難読地名「鬼首」の読み方・由来語源をたどる旅in鬼首伝説・鳴子温泉
宮城県大崎市鳴子温泉郷の奥に位置する鬼首(おにこうべ)は、坂上田村麻呂の蝦夷征討伝承やアイヌ語由来説が重なる地名。地獄谷や間欠泉など火山地形が広がり、畏れと祈りが交差する風景が残る。鬼切部城跡や釜神信仰など、戦と信仰の記憶が地名に刻まれ、民俗と歴史の交差点として今も語り継がれている。
【宮城県大崎市】難読地名「尿前」の読み方や由来・語源・意味をたずねる|尿前の関はどこにあるのか、桃鉄にも登場した松尾芭蕉の俳句を紹介in鳴子温泉
宮城県大崎市鳴子温泉郷にある「尿前」は「しとまえ」と読み、松尾芭蕉が『おくのほそ道』で越えた峠として知られ、俳句「蚤虱 馬の尿する 枕もと」にも詠まれた地。地名の由来には湿地や湧水、旅人の生理的行為にまつわる民俗的背景があり、峠の地形と身体性が交差する記憶の器として、風土と文学が響き合う場所である。
【宮城県大崎市】難読地名「木通沢」の読み方や由来・語源をたどる旅in岩出山
宮城県には「木通沢(あけびざわ)」をはじめ、「鬼首」「色麻」「女川」など難読地名が多数存在する。それらは地形・植生・伝承・信仰が交差する“土地の記憶”であり、風土と暮らしを言葉にした文化の器。地名を辿る旅は、風景と人の営みを読み解く旅でもある。岩出山の丘陵地から始まる、名に惹かれた記憶の探訪。

