【宮城県石巻市】蝦夷文化を訪ねるin桃生・雄勝町・蛇田
北上川が太平洋へと注ぎ込む石巻市は、今も水の都としての風情を残している。川沿いに広がる街並みを歩いていると、かつてこの水辺が軍事と交易の要衝だったことが、風景の奥から静かに語りかけてくる。古代、ここは大和朝廷が東北支配を […]
【宮城県登米市】蝦夷(えみし)文化を訪ねるin中田町・南方町・東和町
「蝦夷(えみし)」という言葉を初めて聞いたのは、小学校の歴史の授業だった。教科書には「まつろわぬ民」と書かれていたが、その意味も背景も、当時は深く考えることはなかった。だが、大人になって地元・登米市の歴史を調べるうちに、 […]
【宮城県色麻町】蝦夷(えみし)文化を訪ねるin色麻柵・清水寺・飾磨
遠く離れた関西で「飾磨(しかま)」という名字の方と出会ったとき、私はふと、故郷・宮城県色麻町(しかまちょう)のことを思い出した。音は同じ「シカマ」。漢字は違えど、その響きが偶然とは思えず、胸の奥でくすぶっていた問いが静か […]
【宮城県加美町】蝦夷文化を訪ねてin東山官衙遺跡・薬莱山・小野田
「蝦夷(えみし)」という言葉を初めて聞いたのは、小学校の社会科の授業だった。教科書には、東北地方に住んでいた“まつろわぬ民”と書かれていた。どこか野蛮で、朝廷に従わなかった人々という印象だけが残った。でも、あれから何十年 […]
【宮城県大崎市】難読地名「化女沼」の読み方・語源由来・照夜姫伝説を訪ねるin古川
宮城県大崎市の化女沼は、照夜姫伝説が語り継がれる神秘的な水辺。機織りの音が七夕の夜に響くという物語は、水神信仰や古代の女性神事と深く関わる。周辺には宮沢遺跡や古代の里が広がり、地名の由来語源や文化的背景を探ることで、沼に宿る祈りと歴史の深層が浮かび上がる。
【宮城県仙台市】郷土玩具「仙台張子」を訪ねるinこけしのしまぬき・本郷だるま屋
紙の命を宿す──仙台張子と出会う旅 京都に住む私の机には、伏見人形のほていさんが鎮座している。ぽってりとした体に福々しい笑顔。子どもの頃から見慣れたその姿は、私にとって「郷土玩具」の原風景だ。だが、地元・宮城県にも同じよ […]
【宮城県石巻市】仙台藩の書の文化を知るため雄勝硯の町へin雄勝町
墨の重み、石の記憶──石巻・雄勝硯を訪ねて 「雄勝硯、知ってますか?」と聞かれれば、多くの人が「教科書で見たことがある」と答えるだろう。実際、全国の小中学校の書写教材にその名が登場するほど、雄勝硯は“有名”な硯だ。だが、 […]
【宮城県加美町】伝統工芸「中新田打刃物」を訪ねるin中新田町・石川刃物製作所
包丁を買いに加美町へ──目的は「道具」ではなく「文化」 加美町に包丁を買いに行った──それだけ聞くと、少し不思議に思われるかもしれない。だが、私にとってそれは単なる買い物ではなかった。目的地は「石川刃物製作所」。宮城県加 […]
【宮城県大崎市】蝦夷(えみし)文化を見つける!in古川・田尻・鬼首
はじめに──蝦夷を祖先として見つめなおす視点 「蝦夷(えみし)」と聞いて、どんな姿を思い浮かべるだろうか。教科書的には、古代日本の中央政権に抵抗した“異民族”として語られることが多い。坂上田村麻呂の征伐、城柵の設置、律令 […]
【宮城県大崎市】日本で唯一の伊達騎馬武者行列を再現した「政宗公まつり」を訪問in岩出山
岩出山に息づく伊達文化──政宗公まつりと信仰・手仕事の風景を歩いて 2025年9月14日(日)、私は宮城県大崎市岩出山を訪れた。目的は「政宗公まつり」。戦国の英雄・伊達政宗がかつて居城を構えたこの地で、彼の足跡を辿る祭り […]